第2ペンギンは南天と梅の木を囲う

第2ペンギンは羞恥した。「2月に桜が咲きました!」などと世間に広く流布していたにもかかわらず、実は梅だった。デマは人々を混乱に陥れると反省した。

そんな第2ペンギンは庭の一画にある梅と南天たちをかつて庭にはびこっていたツルや雑草たちから守ってあげたかった。

最初、庭を片付け始めたときル植物に締め殺されそうになっていたのだ。

第2ペンギンは必ず、かの邪智暴虐のツルを取り除かなければならぬと決意した。

大事なのは根っこをなるべく除く、根っこの侵入を防ぐことだ。そこで買い過ぎて(全部で700個以上購入)余っている煉瓦で囲うことにしたのである。

だが第2ペンギンには水平がわからぬ。第2ペンギンは気分に左右されるペンギンである。

とりあえず雰囲気で穴を掘り、「えいや!」と踏み固めて「ほい!」煉瓦を並べてしまった。

なんとなくうまくできたような気もするし、ぼこぼこなような気もする。

とは言いつつも「ぽいな」と内心第2ペンギンは自己満足していた。

 

けれども第2ペンギンは世間の評判に対しては、人一倍に敏感であった。なので第2ペンギンの顔は一向に晴れない。

(「走れメロス」の冒頭風)