◎松本市浅間温泉の湯仲間
松本市浅間温泉にある下宿を冠したシェアハウス「第2ペンギン荘」にはお風呂が無い。
これは第2ペンギン荘に限ったことではなく、浅間温泉では結構ふつうのことなのである。
浅間温泉は毎分約1500リットルの温泉が湧出している。
これは東の横綱草津温泉の毎分32,300リットル、西の横綱別府温泉83,400リットル/分と比べると微々たる量であるが、温泉街に建ち並ぶ旅館や、湯仲間に温泉を分配するには十分である。
第2ペンギンは第2ペンギン荘を始めたときに、下宿に一番近い「御座の湯(横手の湯)」の湯仲間に入れてもらったのである。
湯仲間とは浅間温泉の住民に管理されている”住民だけが入れる”共同浴場のことである。誰でも入れる銭湯のような公衆浴場とはちょっと違う。
家のお風呂が無い代わりに、地域で一つのお風呂を持っているといった感じである。
◎第2ペンギン、温泉三昧♪
浅間温泉に住んでいる第2ペンギンは毎日温泉三昧である。
日本には約3000箇所の温泉地があると言うが、湧出量も歴史も様々なので、どこでも湯仲間があるわけではない。
湯仲間が無い温泉地にたとえ住んでいたとしても、温泉に行くには毎回お金を払ったりしなければいけないわけで、“ちょっと離れた”家のお風呂に入りに行く・・・という感覚ではないだろう。
そう考えると、第2ペンギンは大変贅沢なことをさせてもらっていると感じた。
掃除の時間を除いては、湯仲間の浴槽はいつでも新鮮なかけ流しのお湯がいつも張られているのである。
第2ペンギンは松本市よりもっと南極に近いところ出身で温泉には縁がない暮らしをしていたが、浅間温泉に来て毎日温泉に入るようになった。
もはや温泉ペンギンである。
そんな毎日温泉に入れるのに、浅間温泉は松本の中心市街地へのアクセスも良いのだ。
「う・・・う・・・う・・・すばらしい!!」
湯船に体をうずめながら第2ペンギン言った。
そして、あるはずもないカメラに向かって
「良かったら、一緒に住みませんか?長野県は松本市、浅間温泉!浅間温泉のシェアハウス『第2ペンギン』に!!」
と叫んだ。
第2ペンギンは松本市浅間温泉の下宿を冠したシェアハウス「第2ペンギン荘」に住んでいる。
宣伝することも忘れないエラいペンギンなのであった。