第2ペンギンは長野県松本市浅間温泉の元・置屋(芸妓さんが住んでいた下宿のこと)を下宿・シェアハウスにするべく頑張っている。
先日、IKEAにダイニングテーブルを見に行ったが、ぴったしの大きさのものが無く、しかも高かったので、自分で作れないもんかと思い始めていたのである。
第2ペンギンはレトロなガラスのある食堂に大きなダイニングテーブルを置いてみたかった。第2ペンギンは生まれてこの方、家では床に尻をつけて食べてきたのでダイニングテーブルに強いあこがれを持っているのだ!
が、いざ欲しい大きさを探してみるとなかなか無い。もしくはオーダーメイドでいいなと思ったものはヒトケタ万円後半だ。
「うーん…」
第2ペンギンは短い腕(羽)を組んで考えたものの、無い袖は振れるわけがないので自分で作ってみることにした。
第2ペンギン(発注者)が製作者(第2ペンギン)に求めた条件は以下の3つだ。
①6人以上が座れる
②1万5000円位で作ってほしい
③ミーハーなので最近周辺で流行ってるワトコオイルを使ってみたい
…てことでダイニングテーブルを作るに至ったので、その作り方を紹介してみる。
1、天板を組み立てる
天板はW=260~330mm、L=1800、T=60mmの無垢サワラ材を3枚くっつけて天板にする。
木工用ボンドでくっつけた後、構造用合板で裏板兼、テーブル脚の受け材とした。後になって板同士の結合はダボで固定したほうが安心だったと思った。次回はそうしよう。
2、とにかく磨く
ただくっつけるだけ…と言う組立が出来たらとにかくやする。
「塗装は養生が9割」と同じように天板は「やすり掛けが9割」なほどやすり掛けの頑張り如何で出来が決まる。
申し訳程度の屋根の下で数年間放置されていたため、材の表面が黒ずんでいる。これをとにかくやすって行く。
やすりの荒さ#40(人力)→#100(人力)→#120(電動)→#180(人力)の順でかけて行った結果がこんな感じだ。黒ずみがだいぶ薄くなって表面がすべすべになった。
本当は#240くらいまで掛けたかったが腕がまったく動かなくなったのであきらめた。動かないものは使用がない、あきらめも肝心である。
3、天板の裏を塗って脚を取り付ける
そして念願の初ワトコオイル!色合いを端材で確かめてみてから…と見聞きするが、買ってしまったんだからといきなり塗り始める。
使った色はワトコオイル(ミディアムウォルナット)。個人的にはすごい好きな色だったので大当たり。ちょっと赤みがかかった茶色で、構造用合板(杉)の赤みがかった茶色やサワラの黄色がかった茶色との相性がいいかもしれない。
裏面を塗って一日養生したあと鉄製の足を取り付ける。耐荷重が各脚20kgと商品説明であり、天板が一人で持ち運べないほど重かったので不安に。てことでサワラの比重から計算してみる。結果、構造用合板を含めても50kg前後だったのでOK。一安心。
4、表面を塗る
いよいよ、ダイニングテーブルDIYのハイライト、天板の表面を塗装。ワトコオイル(オイルフィニッシュ全般?)はちょっとお高めの補水液のように塗るとスーッとしみ込んでいく。これが木材の表面保護や急激な乾燥から守るのに役に立つのだが、刷毛に塗料を染み込ませたらびゃーっと塗り広げないとあれよあれよと染み込んでいってしまうので注意しなければならない。
1度目の塗装が終わるとこんな感じ。まだ表面が若干濡れているので照明が反射している。
これで丸1日乾燥させて、オイルが天板表面や木材の中で固まったところで2回目の塗装をしていく。
5、塗装してすぐにやすりを掛ける
2回目は1回目のオイルがある程度木材の中の小さな隙間を埋めて固まってくれているので塗料の伸びが格段に良い。1回目のときと比べて塗料の使用料は半分か3分の1くらいで全面塗ることができる。
2回目の塗装は塗った直後、表面がまだ濡れている段階で耐水やすりで磨く。これをするとオイルをまとった木くずが木材の隙間にパテのように入りこんで固まり、よりスベスベになるらしい。
耐水やすりは#320を使用。オイルをまとった木くずが出て来て表面はちょっと黒ずむ。
正しいかわからないが、意識的にこの「木くず混合オイル」が隙間に入り込むようにやすりを掛けた。その後、浮き出ている塗料は布で拭き取る。
6、とりあえず完成
そして丸1日養生させればとりあえず完成。
オイルフィニッシュは定期的に塗ってあげないといけないので家具を育てるのが楽しみだ。