温泉ペンギンは外流しを壊す

第2ペンギン荘には人工大理石の外流しがあった。

しかしご覧の通り、金属製の土台がかなり腐朽していて壊れるのも時間の問題と思われた。

温泉ペンギンと第2ペンギンは珍しく協力して、土台から外流しを外そうとこころみた。

「ぐぎぎぎぎぎっ!!」

…全然動かない。

頑張れば動くというレベルじゃない。土台が腐っているのでぐらぐらと揺れはするが全く持ち上がらない。

温泉ペンギンは近々、庭もきれいにしようと思っている。現段階では煉瓦を敷こうと思っている。

人工大理石の巨大外流しは今ではめったに見ない珍しい代物であるが、無理して使う以外は無用の長物である。

「壊せるかな…?」

温泉ペンギンはふと思い立ち、所有する中でもっとも凶暴なハンマーを持ってきた。

「えい、えい、やーっ!」

思い切り振りかざすと角が壊れた。

「ぷちっ」

何かのタガが外れる。

あとは早い。わずか30分後には以下の通りになった。

後日、リサイクル業者に土嚢に入れて持ち込むと外流しの重さは180㎏であった。1匹あたり90㎏。動かないはずである。

リサイクル業者に持っていく道中、温泉ペンギンと第2ペンギンは重さの当てっこをしてみた。温泉ペンギン165㎏、第2ペンギン225㎏と予想。遠かった第2ペンギンは温泉ペンギンにコーヒーとケーキをおごったのであった。