第2ペンギンは小学生の時、社会科見学で山を越えるサイフォン式のダムを見に行った。
ポンプなどは使っていないと言う。
「ナンノコッチャイ!」
第2ペンギンはワケワカメであったがサイフォンはとにかくすごい!と言うことを知ってずっとあこがれを持っていたのだった。
ある時は信州は渋温泉で道路の雪を解かすため温泉を引くため。ある時は用水路からニワトリの飲み水を取るため。
いろいろなところでサイフォンの原理を目撃することがあったが、第2ペンギンに機会が訪れることはなかった。
が!ついに好機は訪れた!
第2ペンギンは現在、松本市浅間温泉の元・置屋さん(芸妓さんが住んでいた下宿のこと)を新たに下宿を冠したシェアハウスにするべく日夜奮闘している。
第2ペンギン荘の庭にレンガを敷こうということになったのだ。
歩きやすい道、これ即ち平らであること!と思い立ち「水盛り・遣り方」をやってみることにしたのだ。
これは家を建てる時とかに水平を取るためにやる方法である。サイフォンの原理を利用しているらしい。
透明なホースを10mほど買ってきて早速やってみた。しるしをつけた杭同士を水糸で結んでみると見事に水平である。
「スゲー!」「スゲー!」
第2ペンギンと温泉ペンギンは羽をパタパタさせて喜んだ!
未だにサイフォンの原理はわからないが、重力だか大気圧が関係していることだけは知っている。なので第2ペンギンはとりあえず地球に感謝をした。
ただ、水平がわかったからって、それを利用してどうやってレンガを敷けばいいのか、第2ペンギンは全然知らない。
(更新:2022年7月7日)