第2ペンギンの考えは安易である。
第2ペンギンは第2ペンギン荘を「ちょーーーーーーっと」だけおしゃれにしたいと思っていた。
「ちょーーーーーーっと」なのはあまりにおしゃれにしすぎると暮らしにくいし、そもそも第2ペンギンにはそんなセンスも技術もないからだ。
そんな程度の第2ペンギンなので「おしゃれ」=「絵が飾ってある」なのである。
第2ペンギンは絵が欲しかった。
浅間温泉か松本の。もしくはペンギン。できれば浅間温泉にペンギンが歩いているような絵なら最高だと思っていた。
が、そんな都合よくあるわけもなく、第2ペンギンの暇があれば探していた検索範囲は遠くイギリスまで及ぶに至った。
そこで見つけたのがこれである。
第2ペンギンは一目ぼれした。
第2ペンギンはこんな感じの絵が好きなのである。
しかも、よくよく見ると真ん中のペンギンは第1ペンギンの次に順番待ちしている第2ペンギンさんではないだろうか。
第2ペンギンは自分のことが描かれていると思った。
ちょちょいのちょいでカード決済で購入。
遠くロンドンから船便で浅間温泉までは10日ほどだった。
どこに飾ろうか嬉しい悩みが増えた。
元・置屋(芸妓さんが住んでいた詰所兼下宿のこと)を下宿を冠したシェアハウスにするべく奮闘していた第2ペンギンの頑張りも今や佳境である。
やっとこゲイジュツにも意識を向けられるようになっていることに気が付き、第2ペンギンは余裕を見せた。
(更新:2022年7月8日)