◎第2ペンギンは目が節穴だった!
第2ペンギンはこの部屋が一番素敵な部屋だと思っていた。
それは2階の一画にあり、四畳半二部屋がつながった部屋で、間仕切りは全面襖(ふすま)である。
使い方によっては9畳の一部屋にもできるし、寝室と作業部屋の各四畳半として使ってもいい。
そんな色々な使い方が出来るのである。
なので、「一番最初に埋まっちゃうだろうなー」と予想を立てていた。
でも、違う部屋から埋まっていく。。第2ペンギンにとってこれは最大の謎であった。
そんな時、荘民である東京ペンギンが言った。「あの部屋は殺伐としてますからねー」と。
「サ、サツバツ??」
第2ペンギンは改めて「素敵なお部屋」を見てみた。するとどうだろう。床の間は薄汚れ、8枚もある襖という襖はびりびりに破れている。
別の荘民であるカエルペンギンも言った「近江屋みたい!」と。
第2ペンギンはこれで目が覚めたのである。
「ゼッタイ!ゼッタイ!この部屋を第2ペンギン荘で一番素敵な部屋にしてやるんだー!!」
と第2ペンギンは誓った。
さて、改修の始まりである。
◎第2ペンギンは塗装から始めることにした。
第2ペンギンは塗装から始めることにした。
砂壁の色が素敵で気に入っていた床の間(各四畳半にあるので2つある・・・そのうちの一つ)だが薄汚れているのだ。
そんなわけで第2ペンギンはホームセンターへ買出しに行き、シーラーと塗料を買ってきた。
現砂壁の緑系の色でも良かったが、せっかくだから冒険してみようと思い、くすみカラーの青系にしてみた。
第2ペンギンはノリで色を決めてしまうのである。
さてさて、買出しも終わったので塗装開始だ!
・・・が、時は幕末、厳寒期。
塗装工事は一般的に5℃を下回ると施工不良を起こす。
そんなわけで暖かい日を待ったため、買出しからしばらく時間が経ってしまった。。
◎砂壁のHow To 塗装方法
◆シーラーを塗る
てことで、晴れた土曜日。
気温が上がる午後を待って塗装を開始した。
まずはシーラーである。
シーラーとは「seal」→「シール・接着・覆い隠す・塞ぐ」が語源になっているとおり、下地塗装として使われる。
特に砂壁などの上に塗装をする場合、塗膜が砂壁と共に脱落するのを抑える働きがあるのだ。
「なのでシーラーなんてどうせ隠れるし~」とケチってはいけない。
第2ペンギンは自他ともに認める倹約家だが、こういうのはケチってはいけないとを知っている、分別の付くペンギンなのである。
が、さすが砂壁。
シーラーのボトルには施工予定面積の3倍の面積が塗れると書いてあったのだが、全部使い切ってしまった。
侮るなかれ、砂壁の吸水力・・・である。
◆上塗りをする
だが、そんな下塗りがあってこその上塗りだ。
シーラーのおかげで砂壁の脱落もなく、また上塗り塗料が砂壁に吸い込まれて行くことも無くなった。
シーラー様様だ。
ちょっと余裕が出たので、落書きをしてみた。
第2ペンギンはこういう落書きをよくする。
よくした中でたまに完成後もうっすらと落書き跡が残ってしまいひやひやしたこともあるが、まあ気にしない。
「だってDIYだもん!DIYで施工するからこそみんなにリーズナブルな家賃で住んでもらえるんだもん!」
と、第2ペンギンは言った。これからも多分落書きをしそうである。
◆完成!!
そんなわけで完成したのがこちら。
思った通りのくすみカラーの青で、これはこれでなかなか素敵である。
この勢いで「びりびりに破れた襖の張替え」「電気工事」をやる予定だ。
頑張れ第2ペンギン!