第2ペンギンは春が来るのを体育座りして待っていた。
第2ペンギン荘は長野県松本市浅間温泉にある元・置屋さん(芸妓さんが住んでいた下宿のこと)をシェアハウスにするべく修繕をしているのである。
当然、草ボーボーだった庭もきれいにし直す。
待っている間にコロナが流行して世間がどんよりしてきてしまったが、春は春。
なので植えようと土づくりしていた一角に杏子を植えてみた。
この周囲にはマイナス10度まで耐えられる枇杷(クイーン長崎)と山椒を植えようと思っている。
庭には最初から梅と柿(甘柿)が植わっていた。食べられる木ばかり植えようという魂胆である。
また、猫の額ほどの一画には西洋芝のタネを蒔いた。
日本芝の高麗芝は松本市浅間温泉にあるお仲間の下宿・篶竹荘で育てているので西洋芝にしてみたのである。
西洋芝のいいところは冬もずっと緑なことである。
西洋芝の悪いところは管理が大変なことである。
吉と出るか凶と出るか。そもそも芽が出るか。
分かるのは数か月後。
(更新:2022年7月10日)